どこの世界でもいわゆる女系家族というのが存在します。祖母、母親、娘、この三世代で暮らし、支配力を持っているのが祖母である場合。そして娘であり母親である女性がイエスマンの場合、孫娘はこの微妙な力関係の中で当然ながら影響を受けます。

母娘関係改善カウンセラーの筆者の元には、こうした絶対的権力をもつ祖母に対して苦しむ孫娘からの相談も多々寄せられます。

 

■家族を支配する祖母に頭が上がらない母親

たとえば孫娘が進路を迷っているときに、口を出してくる祖母がいます。祖母としては自分が望んだけれどなれなかった職種や、他人に自慢できるような仕事を強く勧めてくることがあります。祖母のご機嫌をうかがっている母親は、その意見に同調します。こうなると孫娘の進路を決めるのは祖母と母親の二人。父親はといえば、義理の母親であっても経済的にサポートを受けている場合、たとえば土地も家も祖母名義であるとか、生活費や孫娘の学費を援助してもらっているケースでは、遠慮して、我関せずという態度を取る傾向があります。

結局、祖母と母親の反対にあい、父親さえも頼りにならないとなると、3人対孫娘の構図が出来上がり、意思を貫くのは厳しい状況になります。

 

■祖母の顔色を窺う母親が許せない

埼玉県に祖母、両親と暮らすC子さん(29歳・公務員)もそんな一人です。C子さんは音楽の世界に進みたかったのですが、一生続けられる仕事だからという祖母の強い希望で、公務員試験を受けざるを得ない状況に。母親はC子さんの夢を知りながらも、公務員になった方が堅実だと説くばかりでした。そして現在の悩みは交際している男性が転勤族なので祖母が結婚を大反対し、母親も同じ考えなのです。

C子さんはそんな母親に対して、以前は同情していたのですが、最近は軽蔑するようになりました。また祖母には憎しみの気持ちが募るばかりと言います。

このような場合では、C子さんが決心を貫くためには、祖母に対して思いを言えるような勇気をもち、母親には期待しないことです。母親としても本当は娘の味方になりたい、しかしそれができず自分を責めている可能性もあります。祖母に対するC子さんの毅然とした態度は、母親にも影響を与える可能性があります。

[執筆:横山 真香(母娘関係改善カウンセラー), 2017年11月20日]

 

【参考】
※ 文中の事例は、相談者様の同意を頂いたうえで紹介しております。

※執筆者:横山 真香(母娘関係改善カウンセラー)について。女性専用のカウンセリング『ボイスマルシェ』の登録カウンセラー。電話カウンセリングなので全国どこからでも利用できる、匿名で話せる、当日予約できるというボイスマルシェの特長を活かし、全国の女性たちから寄せられる母娘関係の相談にのっている。
※「母娘関係を改善!母へのモヤモヤ、原因と改善セッション」-横山真香(母娘関係改善カウンセラー)

※写真:PIXTA、本文とは関係ありません