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成人しても娘に執着する母親…ストーカー化からの改善
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成人しても娘に執着する母親…ストーカー化からの改善

■ 毒母が急増、日常生活を脅かす母親の存在

2014年11月26日、モーニングバード(テレビ朝日系)で放映された「急増! 大人になっても続く毒母の支配」は、私の母親もまさに毒母という人や、本当にこんな母親がいるのか驚きの声があがるなど、反響が大きかったようです。

番組では、子供の頃から母親の支配を受けている娘が登場し、現在でもストーカーのように執拗にふるまい生活を脅かす母親から逃れるため、住所もスマホの連絡先も内緒にしているケースが取り上げられていました。 コメンテーターとして招かれた毒親カウンセラー・影宮竜也氏自身も、毒親に育てられ現在は母親と絶縁しているといいます。

 

■ 娘の家に居座る母、執拗に届くメール

親と縁を切りたいと思っている人は現実にいて、母娘関係改善カウンセリングを行っている筆者のところにも来られます。現実にそれを実行するのは相当困難ですが、母親と連絡が取れないように身を隠す人もいます。

A子さんは、夜逃げ同様に独り住まいのアパートを出て、新しい住居に移りました。母親は別に暮らしていたものの、セカンドハウスのように娘の所に来ては長居をし、実家に帰ろうとしないのです。そのうちに、パジャマや着替え、身の周りの物を持ち込むようになりました。 さらに、日中も頻繁にメールや電話をしてくる、休日の外出先にも付いてくるなど異常な行動はエスカレートしました。

こういった母親の傾向として娘を分身、あるいは双子のように見なし、境界線がほとんど無きに等しい状態になっているのです。 A子さんは、母親のストーカーのような行為に恐怖を感じ、精神的にも不安定になったことから距離を置くことにし、引っ越してメールアドレスも変えました。

 

現実にはA子さんのような行動を取るのは、心身・経済的にも負担がかかります。できればこうなる前に、まず母親との境界線をしっかりひいておくべきです。一人暮らしや結婚で新居を構えるとき、合いカギを求める親もいますがよく考えてから決めた方がよいでしょう。

娘からのメールがこなくて寂しい、返信が遅いと言って怒る、それがたびたびあるような場合、母親のメンタルケアの必要性も考えられます。同居家族である父親や兄弟姉妹、祖父母などと連携しつつ母親を見守り、必要ならばカウンセリングやメンタルクリニックの情報を収集するなど早目の対応を取りましょう。

[執筆:真香(母娘関係改善カウンセラー) ]

 

※写真:(c) Kwanchai Khammuean / 123RF.COM、本文とは関係ありません

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