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女性のキャリアを支配するバイオロジカル・クロック!?
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女性のキャリアを支配するバイオロジカル・クロック!?

仕事中心の生活を続けていくうちに、結婚~出産のタイミングが遅れてしまう! 高学歴の女性ほど婚期が遅れる傾向は顕著で、日本女性の平均初婚年齢は約60年前に比べて6歳近く遅くなり28.8歳。でも、カラダは確実に年をとっているんです!

 

■卵子の数の検査!? 若い女性に

先日、NHKニュースで卵子の数を検査する『AMH検査』が取り上げられていました。働く女性が増えて、30代半ばを過ぎたころから妊娠しにくくなるという卵子の老化が原因で不妊に悩む人が増えている昨今。確かに身近でもそういったお話はよく聞きます。今年1月には、妊娠に向けて治療中の女性たちが、悩みを語り合ったり広く情報を提供したりする 「卵子の老化を考える会 umi(ウミ)」(東京都港区)が、NPO法人として誕生。代表の森瞳さんご自身が、キャリアを積んで落ち着いた30代後半で出産しようと考え、33歳でAMH検査を受けたところ、卵巣は閉経間近の状態を示し残った卵子の数が 非常に少ないことを告げられたとのこと。若い女性にも血液検査だけで済むこの 『AMH検査』を、と啓蒙活動を続けています。

 

■キャリア形成と出産のタイミング

30歳前後といえば、社会人としても一人前となり、仕事も面白くなってくる時期。しかし、女性には”命を産む”という生物的な機能と役割があります。それをどうとらえるかは個人の考え方次第ですが、もし子供を持ちたいと思えば、 キャリア形成と出産のタイミングをどうとるかが、課題になってきます。 最近、米国では「バイオロジカル・クロック(生物学的時計)」という考え方が、 意識されるようになってきているそうです。これは、まず出産のタイミングを決め、その後にキャリア設計をしていこうとするもの。なんと、高学歴女性の間では学生時代を出産好機と捉える見方もあるそうで、 これは日本の新卒の就職事情ではあてはまりにくいですが、カラダにとってはいいのかも…。

 

■本当に欲しいか、腹をくくる

私自身は、仕事人間で、もともとそれほど子供好きなほうではなかったこともあり、29歳で転職をする時に、「出産は何年か先延ばしになりそうだが万が一それで子供が できなかったとしても後悔しない」と一度腹をくくりました。しかし、卵子の老化について知識はなかったので、30代半ばくらいまでに産めば大丈夫、という甘い考えもありました。そして、それまで何の検査もせず35歳で自然妊娠、36歳で出産という今考えたら危うい タイミングで子供を授かりましたが、きっと運が良かっただけでしょうね。キャリアカウンセリングでも、アラサー女性には、「本当に子供が欲しいなら、1日でも早い ほうがいいけれど、先送りする場合は子供を持たない人生を受け入れる覚悟も必要」と お伝えしています。

 

■周りの価値観に振り回されないで

人間はいつも無いものねだりな生き物です。子育てには、非常に時間がかかりますし、思いっきり仕事ができない時期もけっこう長く プライベートな時間も子供中心。私などここ3年間、夜の飲み会には一度も行っていません(笑) 。一方、仕事中心の人生も悪くない。子供は産んでいないけれど、会社も事業も生んだわ! と胸を張って人生を謳歌している方もいます。

楽しく、幸せを感じられるかどうかは自分次第。どうか周りの価値観に振り回されず、バイオロジカル・クロックをひとつの現実として後悔しないキャリア形成を!

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