アベノミクスの影響下、春闘や企業のベア関連のニュースをちらほら見かけます。
1月からの復興税に加えて消費増税が予定される中、お給料が上がるのは嬉しいことですが、DINKs家計にとっては、増えたら増えたで揉め事の種になりかねません。
自分が稼いできたお給料を双方納得の上で「生活費」と「小遣い」、将来のための「貯蓄」に振り分けることはたとえ夫婦であっても難しいもの。金額が決着するまでには一波乱二波乱あるかもしれません。
DINKs世帯の特徴として”収入が多いのにお金が貯まらない”というお悩みをよく聞きます。そこで今回は、小遣いを抑えて無理なく貯蓄体質に変える振り分けのヒントをまとめました。
■モチベーションを下げない小遣いルールが肝心!
給料が増えた分小遣いを増やしたいと思うDINKs夫に対して、現状維持あるいはもう少し減らしてその分貯蓄をしたいと考えるDINKs妻の間に横たわる深い溝。納得感がないまま理詰めで金額を決めたとしても、実際にはそうそう守れるものではありません。モチベーションを下げない工夫が必要です。
例えば、毎月のお小遣いに加えて残業代のような変動収入の一定割合を小遣いにプラスする。ボーナス月のお小遣いは増額するなど「頑張った自分に報いる」ルールも合わせて設定すると、やりくりを続けるモチベーションにつながります。
■子ども名義の口座を賢く活用!
夫の収入で暮らし、妻の収入全額を貯蓄に回しているご家庭があるかと思います。ご主人が納得していればオッケーですが、妻名義の口座にお金が貯まり、夫名義の口座から生活費が引かれるというのは、夫婦ふたりのお金と分かってはいても、どこか釈然としない気持ちが残ることも。そうした鬱屈とした気持ちがあると、家事分担などふとしたきっかけでケンカに発展することがあるようです。
そんな時にオススメなのが、子ども名義の口座を貯蓄口座に利用する方法です。
たかが名前ひとつのことですが「お子様のため」「将来の家計のため」という気持ちに自然となります。名前をつけるというのは案外効果的。その他にも、たとえば住宅購入予定があるなら、給与天引きで「住宅財形」を行うなど、目的にあった名前をつけることで貯める体質が強化されます。ぜひお試しあれ!
自分のお小遣いも大切だし、家族の将来のための貯蓄もまた大切です。理詰めのマネープランにほんの少し、気持ちに訴えるスパイスを利かせましょう。やらされ感のない、長続きする家計管理ができます。
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