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「英語を活かせる転職」に危険信号?! ある企業の視点
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「英語を活かせる転職」に危険信号?! ある企業の視点

『日経ビジネス』の記事(※)にて、株式会社サイバーエージェント社長の藤田晋氏が、以前に同誌インタビューで語った「英語人材は使い道に困る」の真意を話されています。その真意とはズバリ! 「仕事の逃げ道になる恐れがあるから」だとか。

周囲からそんなふうに見られるかもしれないなんて……。英語に限らず語学力を活かせる仕事に転職したい女性にとっては、他人事ではありませんね。

 

■ 逃げ道が生まれる背景

前述の記事での藤田社長の発言を、次のとおり要約してみました。

・会社の海外売上高比率を考えると、英語人材を採用しても、英語をほぼ使わない部署に配属せざるを得ない。

・商社など、実際に英語を使う仕事が社内にたくさんある企業は、むしろ例外的で、おおかたの国内企業は同じ状況だろう。

・この状況で、英語人材は、仕事で壁にぶち当たったときに「本当にやりたい仕事ではない」「自分がすべき仕事ではない」などと、壁を乗り越える覚悟を持てなくなる。

さらに、苦労して語学を身につけた人ほど「これで稼がねば」との思いに縛られ、仕事に向き合えなくなり、本人にも企業にも時間と費用の損失なのだと指摘します。

 

■ 視点の転換を

藤田社長の考えによれば、求める人材像は以下のとおりです。

・語学は仕事の実需を切り開いたり、掴み取ったりするための手段でしかないと、認識できる人

・あらゆる仕事には退路を断ち切って向き合わねばならないことがあり、その覚悟があるかどうか

 

もしもあなたが、「語学を活かして貢献します」と応募先にアピールして上手くいっていないとしたら、前述の人材像を参考にアピールの視点を変えてみては?  「活かしたい」はあなたが伝えたいコトであって、企業が知りたいコトではないので、相手に受け止められにくいのかもしれません。ギブ&テイクと言うように、最初にギブ、与えなきゃ。

したがってアピールするコトは、経験をもとにした実績や、新たな環境に飛び込みやり抜く覚悟、すなわちどの程度真剣かどうか。この点をしっかり伝えたうえで、実は日本語以外でも同じレベルの仕事が出来ます、と伝える流れがベストです。

転職活動で、あなたの熱意を最後まで聞いてもらえますように!

[執筆:五十嵐 ゆき(キャリアコンサルタント)]

 

【参考】
※ 藤田晋「異説異論」『日経ビジネス』2014年01月20日号, pp.74

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