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■ 女性の起業に追い風?! 女性枠の創業支援も
子育てとの両立などを考えると自らの仕事をコントロールしやすい、というママが働く上でのメリットもあり、最近は女性のプチ起業や身の丈の起業を支援する起業塾があちらこちらで開催されています。
同時に政府も2015年度の起業支援補助金制度では女性限定の起業家支援補助金制度の創設を検討しているということで、今、まさに女性の起業には追い風が吹いています。
そこで今回は、日本政策金融公庫発表の「女性起業家の開業 -2013年度新規開業実態調査(特別調査)の結果から-」(※)を基に、日本の女性起業家の特徴を考えてみたいと思います。
1. 自分らしさを武器に開業
レポートによると開業の動機の上位に「自由に仕事がしたかった」「仕事の経験・知識や資格を生かしたかった」がランクイン。また「趣味や特技を生かしたかった」も男性起業家に比べ高い開業動機になっており、「自分らしさ」や「好きを仕事に」という女性らしい姿が浮かびあがってきます。
2. 学歴や職歴に左右されていない
レポートでは、女性起業家の最終学歴が短大卒以下が7割強、開業直前の職業では非正規社員が21%、専業主婦が8%近くいることが報告されています。これは、女性起業家が自分らしいこと、趣味や得意なことを事業にした結果ともいえるでしょう。
3. 女性を雇用し、女性従業員に優しい
男性起業家に比べ、女性起業家は女性を多く雇用し、従業員の「仕事と家庭の両立」に配慮した取り組みやコミュニケーションを多くとっていることがレポートから読み取れます。このことからも女性起業家は働く・働きたいママの強い味方になってくれそうです。
■ 女性ならではの生活者の視点を生かしたサービスで勝負
事業は暮らしや地域社会を充実させるサービス、家事・育児をサポートするサービスなど、女性ならではの視点を活かした事業で一般消費者、特に女性を対象にした事業を目指される方が多いようです。
仕事と家庭の両立を可能にしながら、やりがいと雇用を生み出せる起業という選択。年齢、学歴、キャリアを問わず、女性が生き生きと活躍するための方法として多いに注目したいものです。
[執筆:小倉 環(キャリアカウンセラー) ]
【参考】
※ 日本政策金融公庫「女性起業家の開業-2013年度新規開業実態調査(特別調査)の結果から-」2013年12月24日発表