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いつからはじめる? 不妊治療に踏み込むタイミングとは
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いつからはじめる? 不妊治療に踏み込むタイミングとは

女性向け健康情報サイト『ルナルナ』が発表した最新調査(※1)によると、不妊治療の経験(妊娠を目的として病院を受診したこと)がある人は57.0%と過半数を超える結果に。また、経験がない人についても64.6%が不妊治療を考えたことがあると答えており、妊活への高い関心がうかがえました。

 

■ そもそも、不妊はいつから?

日本では「2年間、避妊せずにタイミングをとっても妊娠しない状態」を不妊症の定義としています。しかし、WHOや米国が定める期間は1年間と日本の半分。晩婚・晩産化が加速する日本では、2年もタイミングをとっている間に妊娠力が低下し、不妊治療の効果も減弱するのではとの見方もあり、2015年に入り有識者の間でも期間の見直しが検討され始めました。

 

■ 治療開始時平均年齢は32歳!

前出の調査によると、不妊治療を始めた女性の年齢の最多は30歳~34歳(38.7%)で、全体平均は32歳という結果に。一般に高齢出産と言われる35歳を前に、公私ともさまざまな不安を抱えやすい多いデリケートな時期だけあり、多くの女性が悩んでいるものと思われます。

 

■ 病院の門を叩くベストなタイミングは?

妊活女性への情報発信をする筆者の元に多く寄せられる悩みが不妊治療のはじめ時についてです。

避妊をしない夫婦生活があれば、30代前半でも1年で72%が妊娠するため(※2)、35歳以下であればまずは半年~1年間、基礎体温や市販の排卵検査薬を用いてタイミングをとってみてはいかがでしょうか。基礎体温に不安がある場合や妊娠に至らない場合は夫婦で話し合いをし、不妊治療を検討してみるといいでしょう。

年齢はひとつの目安にしか過ぎず、妊娠は個人差が大きく不妊の原因も人それぞれですので妊娠の希望があれば早めに受診することをおすすめします(夫婦で受診が望ましいです!)。筆者は予約から初診まで1ヶ月半待たされた経験があるため、病院さがしはもちろん、初診の予約は余裕をもったスケジュールで動かれるといいと思います。

 

いかがでしたか? 不妊治療を受けるかどうかはさておき、病院を受診する目安について参考になれば幸いです。

[執筆:渡辺さちこ]

 

【参考】
※1. 株式会社エムティーアイ プレスリリース「『ルナルナ』ユーザーのアンケート調査「みんなの声」Vol.21」2015年4月15日
※2. ファティリティクリニック東京「いつ受診したらいいのでしょう?」

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