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成人式の晴れ着がつらい思い出に…母娘関係の修復方法
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成人式の晴れ着がつらい思い出に…母娘関係の修復方法

毎年、成人の式典会場には晴れ着姿の女性達が多く華やかな雰囲気に包まれます。大人の仲間入りをするこの日、着物を着るのは当たり前と思われているようですが、実際10代~50代の人を調査したアンケートによれば(※1)、成人式に着物を着たという人は35.4%。着物は自前でもレンタルでも費用がかかりますが、なかには別に着物を着なくてもよいと考える女性もいます。

しかし、一生に一度の記念すべき日でもあり何としても晴れ着を準備してやりたいと考えるのが親心。けれども、親の思いと娘のとは違いそこにバトルが生じることも……。

 

■ 母の思い、娘の考えの違い

何年も前のことなのに、いまだに成人式のことを蒸し返して母と口論になるという娘さんから、母娘関係改善カウンセラーである筆者は相談を受けることもあります。

名古屋に実家があり、現在は横浜で一人暮らしをしているA子さん(36歳)は20歳になる前、「一人娘だし、晴れ着などは1回位しか着ないかも。もったいないから、そのお金を車の免許取得費用に充てたい」と親にお願いしました。しかし、両親は聞く耳もたず。結局、晴れ着の写真撮影も行い、見合い用として親戚・知人に配ったそうです。その後、勧められるまま見合いもしましたが、婚約まではいかず、30歳直前で転職し横浜へ。

今でもたまに実家に帰ると、「成人式にあれだけ高い着物を買ってやったのに、結婚にも結び付かずお金を捨てたようなもの」と母親からたびたび愚痴られ、ストレスになるそうです。

一方、母親の立場で悩む人も。東北に暮らすB子さん(61歳)は経済的な余裕がなく、娘に晴れ着を買うこともレンタルもできませんでした。娘は「別にいいよ」と言ってくれましたが、何となくわだかまりがあり、しばらくの間、ぎくしゃくした関係が続きました。「4年たっても娘から成人式の日のことを話されると心が痛む」というB子さんは今も自分を責めています。

 

成人式は、一生懸命育ててきた子供が大人の仲間入りをする節目の日。親としては子の成長を祝福し、子はそんな親から自立の一歩を踏み出します。喜びと感謝の気持ちがあればそれでいいと納得できたら気持ちが楽になるのでは。いつか成人式が笑って思い出せるような日がくるように、それは自分の考え方一つなのです。

[執筆:横山 真香(母娘関係改善カウンセラー)]

 

【参考】
※1. マイボイスコム「着物」に関する自主企画調査
※写真:アイビー / PIXTA、本文とは関係ありません

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