今春、子供の入園や入学とともに、新しいママ友とのお付き合いが始まる人も多いでしょう。子供が新しい環境に慣れるか心配なのは当然のことながら、自身も保護者同士の関係を築くことができるかどうか、不安な気持ちもあるかと思います。そんな不安をさらに増長させるのが実母の存在。一体、どのようなものなのでしょうか。
■ 4月は入園、入学、ママ友デビューも
母娘関係改善カウンセラーの筆者のもとには、今の時期からしばらく、次のような相談を受けることが多くなります。
「4月から子供が入園するのだが、母親が送迎を手伝うと言っている。でも噂話が大好きな人なので、ママ友達の輪にズカズカ入って顰蹙を買いそう…」
「ママ友デビューするのにそんなみっともない恰好でいいの?と、いつも服装をけなされる」
このような実母の過干渉が悩みの種になるのです。
■ お願いする事としない事を明確に分ける
「久しぶりに若い人達ともお仲間になれるわ」と、まるで自分がママ友デビューするような感覚ではりきっている実母に、「そこまで深くお付き合いする必要はない」とはっきり言ってやりたい気持ちもあるでしょう。ですが、いつどのような事でお世話になるかわからない状況では、言いたいことも言えず悩むところではあります。
ここは、実母にお願いすべき事と、お願いしなくてよい事の境界線をしっかり認識しましょう。たとえば、自身に仕事や用事がある時、送迎はどうしてもお願いすることになります。これは外せないにしても、ママ友達と顔見知りになったら、「うちの母が送迎でご一緒させて頂くかもしれませんが、結構おしゃべりでご迷惑おかけするかも」と先に布石を打っておくのも手かもしれません。
しかし、服装のおせっかいなアドバイスやお茶会の手伝いなど、母親の手を必要としない事については、きっちり線引きして「それは求めていない」という気持ちを表明すべきです。
もちろん言い方に注意する必要はありますが、実は母親の方でも、どこまで手伝えばいいのか悩んでいる人は結構いるのです。そこはお互いのためにも、クリアにしておくのが良好な関係をキープさせるコツです。
[執筆:横山 真香(母娘関係改善カウンセラー)]
※写真:PIXTA、本文とは関係ありません