新卒で入社をして3年以内に辞めてしまう割合は、約3割と言われているのをご存知でしょうか(※1)。実に3人に1人が辞めてしまうということです。もし、あなたが3年以内で辞めてしまった場合、離職理由を次の会社の面接でどう話しますか?

 

■ 3年以内の離職はプラスには働かないことを前提に

就職とは、初めて社会人として働く第一歩として、高校・大学入学などとは違った人生のなかでも大きな節目でもあります。将来のために、学生時代に何を学んできたのか、その学びを社会のために生かすために、どんな理念を持った企業で、どのように働きたいのかを明確に持つことが、まずはミスマッチを起こさないためにも重要になってきます。

しかし、晴れて会社に就職したとしても、希望した部署に配属されるとは限りません。やりがいを持てない理由が何であれ、3年以内に辞めてしまうことが次のステップにおいてプラスに働くのかどうか、次の会社の面接ではどのように話したら良いのか、などの相談を受けることがあります。ですが、3年以内の就業期間に関しては、ほとんどの場合でプラスに働くことはないことを前提に考えておいた方が良いでしょう。

 

■ 3年は続けてみることを、自分で決めてみる

その理由の1つとして、「同じ仕事を3年続けられないのは、堪え性がない」と判断する方も少なくありません。時代の変化のスピードが速くなっている現代、この考え自体が古いと感じられることもあるかもしれません。ですが、労働環境により、心身にまで重大な影響があるケースや、会社自体が事業継続をできなくなったケース以外は、「まずはやってみる」ということで道が開かれることもあるものです。

かく言う筆者もそう感じている一人です。新しい仕事が自分に合っているのか、やりがいを感じられるようになるには、自分のキャリアを振り返ったときに、いずれも3年はかかってきたと実感しています。

まず1年目は新しい業務を先輩から教わりながら、2年目には一人でもできるように、3年目からは創造的なアイデアや改善などが提案でき、後輩の指導ができるくらいになっていたいものです。人に教えられるようになるということは、自分一人でできることとは違うスキルが求められます。

 

この3年の間には、繁忙期がきて仕事量に圧倒されるような時期があったり、時にはミスなどをして自分のことを責めたり、上司にはひどく叱られたりして、明日にでも辞めたいと思う経験もあるでしょう。しかしながら、「まずは3年はやってみる」と期間のゴールを自分の中で決めるだけで、心のなかに区切りができて、続けられることができたりします。「3年やれた」という達成感とともに、次の3年をどうしたいか、あらたな気持ちで目標を立てやすくなりますし、その3年働いた経歴なかには、自分だけの強みとなる経験ができているはずです。

キャリアの相談をいただく方には、業務が忙し過ぎるときに、焦って転職を考えることはしないようにお伝えしています。短期間で辞めてしまった職務経歴で転職することは、想像以上に困難があることを肝に銘じておきたいものです。

[執筆:久保田 一美(キャリアカウンセラー) ]

 

【参考】出典:
※1. 厚生労働省「新規学卒就職者の在籍期間離職率の推移」

※  執筆者:久保田 一美(キャリアカウンセラー) について。女性専用のカウンセリングサービス『ボイスマルシェ』の登録カウンセラー。電話カウンセリングなので全国どこからでも利用できること、匿名で話せること、当日予約できるボイスマルシェの特長を活かし、全国の女性たちのキャリア設計や働き方、ワークライフバランスの相談にのっている。

※写真: PIXTA、本文とは直接関係ありません