妊娠出産そして育児期に、今までは良好だと思っていた親子関係が実は歪な関係だったと認識してしまう。幼少期のトラウマが浮上して「赤ちゃんが産まれて幸せなはずなのに、こんなに辛いのは私だけ?」と一人で抱え込む方もいらっしゃいます。しかしながら、メンタルケアの現場にいると、これは決して珍しいケースではないのです。

 

■ トラウマを1人で抱え込むのは、すごく苦しい

理不尽なことで親に怒鳴られ続けた、何かあればすぐに叩かれた、いつも親の顔色を伺っていた、など、自身の幼少期の感情が浮上してくる。幸せなはずの妊娠出産時期になぜ? これは私だけ? このように、妊娠出産育児期に、家族関係の歪みを再認識し、トラウマに苛まれるのは多々として見受けられます。トラウマの傷の痛みもさることながら、多くの方は「いい年をしてトラウマなんて恥ずかしい。こんなことは誰にも言えない」と自分で自分を責めて一人で抱え込む傾向にあります。トラウマを一人で抱え込むのは、すごく苦しいことなのです。これでは育児が辛くなって当然です。

 

■ トラウマが苦しいのは大人になった証拠

トラウマが苦しいのは、あなたが子どもだからではないのです。それはあなたが大人になった証拠なのです。幼い時のあなたは、事実を直視することができませんでした。それどころか、「自分が悪い子だから、親は私を殴るのだ」と事実を歪曲してとらえていませんでしたか? あなたが殴られたり、怒鳴られたりされたのは、あなたが悪い子だからではないのです。幼いあなたは、親の言動を否定することはできませんでした。でも、今のあなたは現実を見て、親の言動を判断することができる。別の言葉で言うと、今のあなたなら、現実を受け止めることができるのです。

 

いかがですか? トラウマが苦しいのはあなたが幼いからではなく、あなたが大人になったから。だからもう自分で自分を責めるのはもう止めませんか? これ以上、自分で自分を虐待する必要はないのです。今こそ、傷ついて泣く幼いあなたを、「辛かったね、一人でよく頑張ったね」と抱きしめてあげてください。そんな時こそ、筆者の様なカウンセラーが最良の相談相手です。カウンセラーは感情の取扱いのプロです。ここでプロの手を借りると気持ちが楽になりますよ。あなたの思いの行き場は、ここにちゃんとあることを忘れないでくださいね。

[執筆:久保木 惠子(乳幼児ママのサポートコーチ) ]

 

【参考】

※この記事の執筆者:久保木恵子(乳幼児ママのためのサポートコーチ)について。女性専用のカウンセリング『ボイスマルシェ』の登録カウンセラー。電話カウンセリングなので全国どこからでも利用できる、匿名で話せる、当日予約できるというボイスマルシェの特長を活かし、全国の女性たちの相談にのっている。一児の母。

※写真:Anek / PIXTA、本文とは直接関係ありません