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夫婦関係・離婚カウンセリング、じつは修復の相談が多い
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夫婦関係・離婚カウンセリング、じつは修復の相談が多い

夫婦問題に特化したカウンセリングを行う筆者のもとに、先日「夫婦関係がうまくいってないのですが、修復のご相談はできますか?」との問い合わせがありました。筆者の場合、もちろん離婚したいというご相談もありますが、実は関係修復や再構築を希望するご相談がほとんどです。(あくまで筆者の場合です。すべての夫婦カウンセラーにあてはまるわけではありません)

 

■ 本音は「離婚なんかしたくない!」

「けんかばかりで、もう離婚しかないんです!」
「顔も見たくない! 早く別れたい!」

クライアント(相談者さん)からはそんな声が届きますが、「離婚したい」という言葉の裏に、「本当は離婚なんかしたくない。以前のように仲のいい夫婦になりたい」という本音が見え隠れしていることがあります。

単に素直になれなかっただけ。
お互いに意地を張っていただけ。
相手に対する期待や甘えが強かった。
このようなことはありませんか。

かのマザー・テレサの言葉に、「愛情の反対語は無関心」という名言があります。たしかに興味のない人に対しては、過大な関心や執着をもつことはありませんよね。

 

■ 結論を急がず、じっくり自分と向き合う

筆者自身が離婚を考えたとき、カウンセラーの存在を知らず弁護士に依頼しましたが、今になって振り返るとまずは「心の整理」が先だったという反省があります。

夫婦関係に溝が入り、情緒が不安定になると冷静な判断ができなくなるのです。
自分の考えそのものがよくわからなくなったり、いつまでも迷いが消えなかったり、同じことをぐるぐると悩んで解消できないときは、ぜひカウンセリングを受けてほしいと思います。客観的長期的な視点で自分を知ることができますよ。

 

■ 幸せになるなら、離婚、修復どちらでもいい

筆者が学んだ「離婚カウンセラー養成スクール」の授業で忘れられないのが「離婚でも、修復でも、幸せになるのならどちらでもいい」という教えです。

誰しも幸せになりたいと願っています。そして大切なことは、自分の本音に気づくこと。早急に結論を急がず、じっくり自分と向き合い、幸せになるための道筋を自分自身で選択してほしいと思います。

カウンセラーは、多くの夫婦を見聞きしてきた経験から、傾向や対策などを把握しています。クライアント(相談者さん)の意思を無視して、離婚を強要したり修復へと導いたり、考えを押し付けたりすることはありません。あなた自身が幸せになるための道筋を一緒に考える伴走者であるということを、ぜひ知ってくださいね。

 

[執筆:渡辺 里佳(夫婦関係・離婚カウンセラー)]

※写真:PIXTA、本文とは関係ありません

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