人に会うとつい、「あ~、○○しなきゃ」と言っていませんか? たとえば、「あ~。明日は早く会社に行かなくちゃ」。相手は内心、「~しなきゃってことはないんじゃない? 忙しいアピールですか?」と、白けていることも。
「あぁ、忙しい」などとボヤく自己主張の強いタイプだけではなく、相手が察するよう期待する消極的なタイプも、忙しい自慢。あなたの言葉を自慢か否かを決めるのは、相手だと心得ておきましょう。
さて。本当に忙しいあなたは、時間を生み出すコツを知り、今日から脱・忙しい自慢を! 2015年4月28日の『読売新聞』「男性も家事・育児 国が音頭」の記事(※1)に、そのヒントを見つけたので紹介します。
■ あなたはなぜ、残業してしまうのか?
記事によれば、男性のイクメン化(仕事も家事・育児も積極的な男性)推進のために、国が数値目標を立てたとか。そのひとつが、男性が家事育児に費やす時間を、1日2時間半に増やす(現在は1時間)こと。
記事では、「なぜか早く帰れない人のための時短生活開始マニュアル」(※2)を参照し、残業してしまう原因と対策を以下のとおり掲載。
- 仕事の優先順を考えない → 優先順位づけに迷ったら先輩に相談
- 仕事の細部に力を入れすぎる → 仕事を引き受ける際、期待される仕事の質を確認
- 我流で仕事をする → 仕事の「師匠」を決めて、まねる
- 自分がやるしかないと思い込む → 同僚に任せられる仕事がないか見直す
- 職場の雰囲気に流されて長居 → 試しに定時に帰っても、誰も気にしないことが分かる
このマニュアルは、すべての働く人がヒントをつかめる内容なので、イクメン向けでしょ!? と思って読まずにいたら、もったいないお宝情報です。
忙しい日々は、新聞でもインターネットでも、ニュースの見出しから読むものを決めることも多いものですが、見出しだけではお宝情報を逃す可能性もありますね。丁寧にニュースを読むための時間も、前述のマニュアルを参考に生み出してみては?
対策を実践したものの上手くいかないときは、キャリアカウンセリングの出番。何があなたの実践を阻むのかを、一緒に考えます。あなたが日々、ゆとりを持って働けますように。
[執筆:五十嵐 ゆき(キャリアコンサルタント) ]
【参考】
※1. 『読売新聞』「男の家事・育児 国が音頭」2015年4月28日
※2. 『リクルートワークス研究所』「なぜか早く帰れない人のための時短生活開始マニュアル」2015年3月発行