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嘘をつく娘が悪い? それとも嘘をつかせる母親が悪い?
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嘘をつく娘が悪い? それとも嘘をつかせる母親が悪い?

娘が付き合っている彼氏をなかなか紹介してくれない。問いただしてものらりくらりと交わすだけ。もしかして不倫をしているのかも…。
母娘関係改善カウンセラーの筆者は、20代や30代独身の娘をもつ母親からこうした相談をよく受けることがあります。

 

■ 娘のことを全く信用できないという母親

母親に共通しているのは、「娘を全く信用できないのです。何しろあの子は小さな頃からたびたび私に嘘をついてきたのですから」という言葉です。

「小学生のとき、テストの答案用紙を見せないで全部隠していました」
「放課後、補習があるからと言って、友達とカラオケに行っていました」

子供の頃から今までの娘の嘘を並べ立てながらも、現在の娘さんの状況がわからず不安を募らせている母親が多いのです。

 

■ 嘘はつきたくなかった、でも怒られるのが怖かったという娘

一方、娘さんの方からも子供の頃、親に嘘をついた話をよく伺います。

「テストの点が悪いと叱られるから隠した」
「友達にお誕生会に招かれてもプレゼントを買うお小遣いがもらえないため、文房具や本を買うと言った」

友達付き合いで必要なお金であっても貰えない。そのため、他の手段で入手するしかなかったわけです。
しかし、嘘がばれると母親は理由を深く考える前に「この子は嘘をつく性格なのだ」と決めつけてしまうのです。

自分が母親からそのように見られているのだと思うほど、娘にとって苦しいことはありません。そしてお互いの信頼関係が築かれることなく、娘が大人になった今も母親は同じ目で見ているのです。

 

もしこの状況がつらいと感じているのなら、真正面からこの問題について話し合う必要があるでしょう。

この時、娘の側からは子供の頃、母親にされた事についてどのように思った、感じていたかを具体的なケースを挙げて話すべきです。母親としては躾のつもりでも、娘がどのように感じていたかに思いを馳せることはなかったからです。嘘をつく背景にある理由が明確になることで、母娘に歩み寄りが生じることもあるのです。

[執筆:横山 真香(母娘関係改善カウンセラー)]

 

※写真:PIXTA、本文とは関係ありません

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