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映画「ラ・ラ・ランド」を分析! なぜ男女はすれ違う?
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映画「ラ・ラ・ランド」を分析! なぜ男女はすれ違う?

現在公開中のミュージカル映画「ラ・ラ・ランド」(※)。話題に上っていることもあり、さっそく筆者は映画館に足を運びました。興味深いストーリー展開とジャズ音楽に魅了され、どんどん引き込まれてしまいました。

※若干ネタバレを含みますので、これから映画を観る予定の方は鑑賞後にこの記事をお読みください。

 

■ 夢を追い求める二人の将来は?

「ラ・ラ・ランド」は、女優を目指すミアと、大好きなジャズの店を出したいと夢見るピアニスト、セバスチャンの物語です。

お互いの夢を語り合ううちに、若い二人は恋に落ちます。女優になるために何度もオーディションを受けるミアと、ピアノの練習に励むセバスチャン。一人が挫折しそうになったときは、もうひとりが励まし、互いに認めあいながらそれぞれの道を突き進みます。

ところが、2人は結果的に別れてしまうのです。

 

■ 「結果」だけでなく「プロセス」を知りたがる女性

夫婦問題カウンセラーの筆者が、この映画で関心を寄せたのは、やはり男女の心の機微を扱うシーン。愛し合う二人が、意見の食い違いから大喧嘩に発展してしまう場面があるのですが、ここでも男女の考え方の違いを感じとることができました。

男性は往々にして、途中経過の出来事や思いをパートナーに伝えず、結果が見えてきてから相手に報告する、という「結果」に重きを置きたがる傾向にあります。かたや女性は、結果だけでなく「プロセス」も重視します。

母性本能が備わっている性だからでしょうか。女性は「相手のすべてを知りたい」「何もかも把握しておきたい」と考えがちのようです。

恋人関係よりもさらに距離が近い夫婦関係は、尚更コミュニケーションが大切です。プロセスを知りたがる女性心理を無視してしまうと、思わぬ方向に進んでしまうことがあるので要注意です。

男性は「よかれ」と信じて行動しているため、気付きにくいかもしれませんが「コミュニケーション不足」が蓄積すると、二人の心の間に隙間風が吹いてしまいます。

 

■ 「話してくれないとわからない」「話さないと伝わらない」

カウンセリングの現場でも、「ちゃんと話してくれていたら、相手のことをもっと理解できたのに…」「話してくれないとわからない」という妻の言葉をよく耳にします。

不安な気持ちだけが膨らんでしまうのかもしれないですね。

心は常に流動的。刻々と変化し続けています。意見や想いは、話さなければ相手に伝わりません。「結果」だけにフォーカスするのではなく、「プロセス」や「今」も大切にして、その時々の考えをその都度、素直に伝えるのがポイントです。喧嘩を未然に防ぐためにも、ぜひ心がけてみてくださいね!

[執筆:渡辺 里佳(夫婦関係・離婚カウンセラー)]

 

【参考】
※映画「ラ・ラ・ランド」
※写真:PIXTA、本文とは関係ありません

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