今年も年末から新年にかけて帰省ラッシュが予想されます。家族を待つ側、あるいは帰る側もそれぞれの思いがあります。離れ離れに暮らす兄弟姉妹にとっても再会の楽しみがある一方、複雑な思いを抱く事も……。
たとえば、姉が両親と二世帯住宅に暮らし、かなり気の強い母と何とかうまく折り合いをつけながら生活している例です。暮れからお正月にかけて、遠方から兄弟の家族が泊りがけでやってきます。普段は離れて暮らしているので親は歓待しますが、それが姉にとっては面白くないことも。
母娘関係改善カウンセラーの筆者のもとには、年末から新年にかけて、このようなケースのご相談が多くなります。
■たまに帰ってくる弟に甘い両親に不満
関西に暮らすA子さん(38歳・パート)の例です。A子さんは二世帯住宅で暮らしています。年末は東京から弟家族が泊りがけで帰省するのが恒例ですが、母親の甘やかしぶりにA子さんはいつも不愉快な思いをするそうです。というのは、弟家族の事はお客様扱いで、しかも買い物に行くというと、母親がクレジットカードを渡すのです。弟夫婦は母親のクレジットカードで子供のおむつなど日用品を買い込んでいるそうです。実家に泊まっていても大掃除など手伝う事もなく、家族で遊びか買い物に行くかで好き勝手にしている様子。
たまりかねてA子さんが母親に不満を言うと、「あなたはいつも親と一緒だからいいでしょう」と言われてしまう。ですが、A子さんは親から金銭的な援助は受けていないどころか、年金暮らしの両親にときには小遣いを渡すこともあるといいます。
■ 息子の嫁に見栄をはる母親
「毎年、年末が近くなると嫌な気分になります」と苦笑いしながら話すA子さんですが、同じような思いをしている人は、他にもいるはずです。
母親は弟を甘やかしている部分もありますが、お嫁さんに対して見栄をはっている可能性も大きいです。A子さんの面白くない気持ちはストレスにつながるので、弟に「両親は決してお金に余裕があるわけではない」と伝えるのも一つの手段です。不満を溜め込むのは避けて、やんわりとでも事実を伝えるようにしてみましょう。
[執筆:横山 真香(母娘関係改善カウンセラー) ]
【参考】
※ 文中の事例は、相談者様の同意を頂いたうえで紹介しております。
※執筆者:横山 真香(母娘関係改善カウンセラー)について。女性専用のカウンセリング『ボイスマルシェ』の登録カウンセラー。電話カウンセリングなので全国どこからでも利用できる、匿名で話せる、当日予約できるというボイスマルシェの特長を活かし、全国の女性たちから寄せられる母娘関係の相談にのっている。
※写真:YUMIK / PIXTA、本文とは関係ありません