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子どもを叩いてしまい罪悪感…二度と手をあげないために
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子どもを叩いてしまい罪悪感…二度と手をあげないために

2019年4月1日から「東京都 子供への虐待の防止等に関する条例」が施行されました。この条例は、家庭内の「しつけ」と称した体罰が虐待につながりかねないとして、暴言なども含めた体罰の禁止を盛り込んだものです。大阪や埼玉など9府県で児童虐待防止に関する条例が施行されていますが、体罰禁止の規定は都道府県で初めてとなります。(※1、※2)

体罰禁止は筆者も賛成です。暴力、暴言は子どもの心身の健全な成長を妨げます。罰則なしの条例とはいえ、家庭内の暴力暴言を明確に禁止したことは大きな一歩。しかしながら、多くの親が子どもに手をあげたくなる経験をしているのも事実であり、衝動的に行動してしまい、後悔と罪悪感に苛まれる親たちがいるのも事実です。

 

■罪悪感と後悔 負の感情の連鎖は苦しい

「大切なかわいい我が子に手をあげたくなかった」 これが、ほとんどのママの本音でしょう。衝動的に叩いてしまった自分を激しく責めてしまう、そして子どもへの罪悪感でいっぱいになってしまう。これらの負の感情の連鎖はとても苦しいものです。もう二度と子どもに手をあげないと心に固く誓うけれど、子どもに手をあげてしまった自分が怖くて信じられない、とすっかり自信喪失をする親もいます。

 

■「他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる」

これは、精神科医エリック・バーンの言葉です。子どもを叩いてしまった事実は変えられませんが、これから叩かないことはできます。そのためには、まずは自分の感情と向き合うこと。負の感情と向き合うのはなかなか苦しいことですが、向き合わず逃げていても、負の感情は無くなりません。だったら、ここで「逃げない」選択肢をした方が賢明です。そんな時こそ、感情の取扱いのプロであるカウンセラーを活用することをお勧めします。

 

いかがでしょうか。子どもを叩いてしまった事実は変えられませんが、子どもを叩いてしまった罪悪感や自己嫌悪に後悔の感情は浄化できます。そして、子どもを叩いてしまったことの罪悪感が浄化することで、“子どもを叩いてしまった”出来事への感情も変わります。つまり「過去も未来も自分も変えられる」のです。あなたの「過去」も「未来」も「自分」も変えてみませんか?

[執筆:久保木 惠子(乳幼児ママのサポートコーチ) ]

 

【参考】
※1. 「START!東京都 子供への虐待の防止等に関する条例」2019年4月1日 条例施行
※2. 共同通信社「「しつけ」体罰も禁止の条例案 東京都で初の規定、暴言も禁止」2019年2月13日

※この記事の執筆者:久保木恵子(乳幼児ママのためのサポートコーチ)について。女性専用のカウンセリング『ボイスマルシェ』の登録カウンセラー。電話カウンセリングなので全国どこからでも利用できる、匿名で話せる、当日予約できるというボイスマルシェの特長を活かし、全国の女性たちの相談にのっている。一児の母。

※写真:PIXTA、本文とは直接関係ありません

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