男女共同参画白書による「共働き世帯の推移」データによると、平成27年では共働き世帯は1,114万世帯、一方で専業主婦世帯は687万世帯と、共働き世帯は専業主婦世帯の約2倍弱。結婚出産などのライフイベント後も、女性が仕事をすることが主流となった現代、「専業主婦」であることに負い目を感じる女性もいます。
■経済力がない自分、そんな自分に負い目を感じる
お金を媒介として、商品を交換する“貨幣経済”の中で、経済力がないということは負い目に感じることもあるかもしれません。子どもの洋服やおもちゃ、自分の趣味もお金と交換です。交換する原資を自分で掴み取れないという現状に、歯がゆさを感じる時もあるでしょう。時折、「経済力がない自分でも価値があると思えたらいい」とのアドバイスを見かけます。確かにその通りなのですが、貨幣経済の中、どれほどの方が心から納得するのか、筆者は少し疑問に感じます。
■葛藤の根源は、本来の希望と乖離しているから
話を元に戻しましょう。これらの葛藤は特に、マタハラで会社を辞めざるを得なかった、子どもが保育園に入園できず仕事を辞めざるをえなかった、と致し方の無い事情で仕事を諦めた女性達に多く見受けられます。つまり、“不本意ながら専業主婦をしている“状態なのです。「専業主婦に望んでなったわけではない、本当は私も仕事を続けたかった」そんな本音が強ければ強いほど、葛藤も深くなるもの。理想と現実のギャップが乖離していることで、この葛藤が生じると言っても過言ではないでしょう。
■あなたが望む未来の掴みとり方
理想と現実のギャップが大きいのならば、その理想を引き寄せればいいのです。未来を掴みとる方法は以外と簡単です。まずは、ノートと筆記用具を準備してください。ノートにあなたが望む環境を書き出してみましょう。
例えば、このように。
・社労士の資格を活かせる仕事に就く
・子どもを保育園に預けてフルタイムで働く
・ママフレンドリーの会社に就職する
・年収は○○万円稼ぐ
・夕食は家族でわいわい食べる
・月に一回はネイルサロンに行く
仕事も家庭もプライベートも、あなたが望む状況をどんどん書き出してみるといいでしょう。ここでのポイントは、ゼロベースで書きだすこと。「保育園激戦区だから、保育園なんて到底無理」とか「自分の経験では雇ってくれる会社なんてないかも」などと、現状をベースで考えないことです。自分の理想に貪欲になって、どんどん書き出していくといいでしょう。
自分の望みがわかるとわくわくドキドキしてきませんか? わくわくドキドキ、その情熱があなたを突き動かし行動に繋がるのです。
いかがですか? 自分の未来図は、未来への羅針盤。地図を読み、舵をとって進むのは、あなたです。たった1人で旅にでなくてはいけなくて心細いと思っているあなた。そんな時には、筆者のようなカウンセラーやコーチがいることをお忘れなく。望む未来を掴みとる力はあなたの中にあって、その力を最大限に活かすお手伝いをするのが、カウンセラーやコーチの仕事です。頼れるプロがすぐそばにいることを覚えていてくださいね。
【参考】
※1.『男女共同参画白書(概要版) 平成28年版』「第3章 仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)」より
※この記事の執筆者:久保木恵子(乳幼児ママのためのサポートコーチ)について。女性専用のカウンセリング『ボイスマルシェ』の登録カウンセラー。電話カウンセリングなので全国どこからでも利用できる、匿名で話せる、当日予約できるというボイスマルシェの特長を活かし、全国の女性たちの相談にのっている。一児の母。
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