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子どもにあたって自己嫌悪、生理中イライラどうすれば?
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子どもにあたって自己嫌悪、生理中イライラどうすれば?

生理中、子どもにイライラして、つい怒ってしまった経験はありませんか? 月に1度の生理期間は、ママにとって魔の期間です。生理痛がある人はもちろんのこと、それほど痛みがない方でも体がだるくて重い感覚に悩まされる経験はあるのではないでしょうか。今回はそんな生理中の子育てイライラを軽減させるためのヒントをお伝えします。

 

イライラすることは悪くない

生理中にイライラしてしまうのは、女性ホルモンのバランスが乱れることが原因だと言われています。女性ホルモンには、エストロゲンとプロゲステロンと呼ばれる2種類のホルモンがあります。生理が始まると妊娠に備えて子宮内膜の増殖と卵子の成熟のためにエストロゲンが分泌されます。その後、2週間ほどすると成熟した卵子が排卵して子宮内膜を着床に適した状態にするためにプロゲステロンが多く分泌されるようになります。さらに2週間経っても着床しない場合に、エストロゲンとプロゲステロンの分泌が急激に低下して再び生理が始まります。

毎月の生理はこのようにしてくり返されるわけですが、このとき、リラックス作用のあるエストロゲンの分泌が減少することで、情緒が不安定になりイライラするといわれています。また、倦怠感や眠気、めまいなど様々な不快症状を引き起こすともいわれます。

つまり、生理中のイライラは自分ではどうしようもないことです。だから、イライラしてしまう自分を否定する必要も、自分はダメなママだと落ち込む必要もありません。「生理現象だからしかたがない」と割り切ることも必要です。

 

子どもに助けを求めよう

とはいえ、実際に子育てをしていると「つい怒ってしまった」「自分のイライラをぶつけてしまった」と後悔することもあるのではないでしょうか。そんなときは、自分だけで抱え込まずに子どもに助けを求めてみましょう。

子どもはママのイライラに敏感に反応します。なぜなら、イライラや怒りの感情には、伝染しやすい性質があるからです。「自分が何かしてしまったのか?」「なぜ、ママが怒っているのか?」子どもには、ママがイライラしている理由はわかりません。子どもはママの生理のしんどさを理解したり、気持ちを慮ったりすることはできません。だからこそ、子どもに助けを求めるのです。子どもはママが大好きです。大好きなママの体調が悪いとわかれば、全力でサポートしてくれます。

 

子どもにはどう伝えたらいい?

子どもの年齢にもよりますが、2~3歳児であれば「ママ、おなかが痛いからちょっとねんねするね。寂しいから、一緒にコロン(添い寝)してくれる?」、もう少し大きい子なら「お薬飲むから30分だけ寝かせてくれる?」、小学生くらいになれば、「洗濯物のお手伝いをしてくれたら助かるよ」など依頼できる範囲で、子どもをうまく頼るといいのです。ときには弱っているママも魅力的です。自分が役に立っていると感じる経験は、子どもの成長にもつながります。

今後、子どもたちに助けを求めるためにしてほしいことがあります。それは、調子の良いときに、楽しみながらお手伝いをしてもらうことです。今の子どもの発達で、何ができるのか、何を頼めば達成感を持ちながら自分を助けてくれるのか、普段から考えておくことです。いつもはママと一緒にしていることを、ママのピンチに自分一人でやり遂げる経験は子どもに自信をつけてくれるでしょう。

 

魔法の言葉「ママのピンチ」

最後に、生理期間中をやり過ごすための魔法の言葉を覚えましょう。それは、「ママのピンチがやってきた! 助けて! ○○ちゃん(くん)」です。

月に1回、数日間、ママはエネルギー不足になって元気がなくなることを、事前に子どもたちに伝えておきましょう。そして、そのピンチにはいつもより少しイライラしてしまうこと、いつもみたいにお世話ができないことを予告して先に謝っておくのです。

「もし、イライラして怒っちゃったらごめんね。でも、それはママのピンチだから、あなたのことが嫌いなわけじゃないからね。元気になったら、またいっぱい遊べるからね」と、伝えておくのです。こうすることで、子どもはイライラの原因が自分にあるわけではないことを理解し、さらに、ママ自身もイライラしがちになるので気をつけようと意識できるため、気持ちのコントロールがしやすくなります。

 

まとめ

子どもはママが大好きです。大人が思っているより、子どもにはできることがたくさんあります。「生理だからイライラするなんて子どもに話してもわからない」と決めつけず、わかる言葉で伝えてあげましょう。そして辛いときに「助けて」と言ってもらえる経験は、子どもが辛い状況に陥ったとき安心して、ママに「助けて」と言える家庭環境作りにもつながります。ママと子ども、協力し合って生理期間中のイライラを快適に乗り切っていきましょう!

[執筆:野村 恵里(子育て・保育専門研修講師)]

※画像: yamasan / PIXTA(画像はイメージです)

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