■ 兄・弟から受けた性的虐待が心の傷となって…

両親が共働きで留守がちだった。そうでなくても、親の見ていないすきに、兄または弟による性的な嫌がらせを受けたという女性たちがいます。

たとえば、お風呂に入っているときや着替えているとき、見られていたような気がする。または用もないのに部屋に入ってきた、兄弟の自分を見る目に違和感があった。やがて姉が、または妹が社会人となり一人暮らしを始めた頃、用事もないのに兄弟がやってきて無理やり部屋に入ろうとしたという話もあります。

母娘関係改善カウンセリングを行っている筆者のところには、母親のことで相談に来られる娘さんが多いのですが、このようなケースを伺う事も決して珍しい話ではなく、なかにはレイプされてトラウマになった方もいます。

 

■ 兄弟がしたことを隠そうとする母親に怒りが

兄弟の性的な嫌がらせ、言動に違和感と身の危険を察知し、母親にSOSを求める幼い少女は沢山います。もちろん、多くの母親はそれに応えて息子達を厳しく叱り、兄弟、姉妹だけにしないよう細心の注意を払って娘を守ろうとします。

ところが、なかには事実を認めようとしない、あるいはひたすら隠そうとする母親もいるのです。自分の息子が娘にそんな事をするなんて……と、単なるイタズラだと思い込みたい気持ちが働いたり、父親に知られてしまったら相当な体罰を受けることになるなど、様々な感情が駆け巡り、子供と向き合うのを回避してしまうのです。

その結果、娘の心には兄弟から受けた傷だけではなく、母親が守ってくれなかった事への不信感が残ります。

 

■ 苦しみから自分を解放するために

大人になって心の傷をもったままでいると、ときには異性に対して心を開くことが困難な場合もあります。たとえ子供の悪ふざけのようなものであっても言い訳にはならず、あなたが今もそのことで苦しんでいるならば、兄弟、母親に謝罪を求めるのは当然のことなのです。

もし、子供だった頃、兄弟にされた事を母親に言えなかったとしたら、それはいつまでも自分一人の胸におさめておくのではなく、機会を作ってきちんと話すことがとても大事です。それは、あなた自身の苦しみから自分を解放するために。

[執筆:横山 真香(母娘関係改善カウンセラー), 2017年4月28日]