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もう上司にイライラしない! 関係改善を専門家が伝授
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もう上司にイライラしない! 関係改善を専門家が伝授

「もう少し上司との関係を良くして、イライラせずにいたい」 今回は、そんな悩みをもつあなたに、役立つ方法をお伝えします。

 

■その1. あなたと上司は考え方が違うことを理解する

あなたが上司とどうも上手くいかないと思っているのは、どんなところでしょうか? 多くの方から相談いただく内容には、「私だったらあんなことはしない。どうしてそうなのかとイラっとする。わかってないなと思う」という点があります。

確かにそうかもしれません。例えば「人前で部下のことをあんなに怒るなんて、普通は誰でもイヤだと思う。他の人の前で言ってほしくない!」という場合。本当にその通りですね。ですが、世の中にはそういうことが起こってしまうことがあります。あなたの上司は気持ち的にいっぱいいっぱいで、そんなふうにされると人がどう思うのか、深く考える余裕がないのかもしれません。あるいは、気づいていないのかもしれません。
あなたと他の全員の人が同じように考えるわけではないことを、まずわかっておくと気が楽になります。

 

■その2. 「自分が上司だとしたら」と相手になってみる

次に、あなた自身が、その上司との関係をもっと良くしたいと思うかどうか、考えてみてください。「別にこの人との関係を良くしたいとは思わない」と言う場合は、割り切って極力接触を少なくして、仕事で必要なことだけを伝えることしかできないでしょう。

しかし、もし「もう少し理解し合いたい」「少しは上司と分かり合ってよりよい仕事がしたい」と思うのなら、次の方法を試してみることをお勧めします。

◇ステップ1)

「自分の目の前に上司がいる」とイメージする。イスを置いて向かい合わせでも、立ったままでもOK。

例:Aさん ←→ 上司Bさん

◇ステップ2)

自分と上司の両方が向かい合っているのが見える横の位置(C)に移動し、両者の関係を客観的に見て、どんな関係か言葉にする。

例:Aさん ←→ 上司Bさん

・・・・Cの位置・・・・

◇ステップ3)

自分自身の場所(A)にもう一度移動し、正面にいる上司に言いたいことを伝える。

◇ステップ4)

その場に自分の気持ちを置いてくるつもりで、場所を移動し、今度は上司の場所(B)に入り正面にいる部下のあなたに言いたいことを伝える。(※このとき、上司の気持ち、上司の普段の行動になってみるつもりで言ったり伝えたりしましょう。)

◇ステップ5)

もう一度自分自身の場所(A)に戻り、上司からの言葉を受け取る。

◇ステップ6)

2人が両方見えるCの位置に移り、両者の関係が今度はどのように変化したか、観察して言葉にする。

「相手の視点になる」という体験をすることで、自分の視点が広がり、違う考えが出てくる可能性があります。「人と自分は違う」ことを、ぜひ試しに実感してみてはいかがでしょうか。

[執筆:渡部 幸(コーチ/キャリアコンサルタント)]

 

【参考】
※執筆者:渡部 幸(コーチ/キャリアコンサルタント)について。女性専用のカウンセリング『ボイスマルシェ』の登録カウンセラー。電話カウンセリングなので全国どこからでも利用できる、匿名で話せる、当日予約できるというボイスマルシェの特長を活かし、全国の女性たちの転職や仕事の相談にのっている。

※写真:PIXTA、本文とは関係ありません

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