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仕事も恋もうまくいく! 自己肯定感は「○○と仲良く」
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仕事も恋もうまくいく! 自己肯定感は「○○と仲良く」

自己肯定感が大切

あなたは自分のことが好きですか? それとも嫌いですか? 自分は自分なのだから好きも嫌いもないという考えもあると思います。いずれにしても、あなたはこれからの長い人生を自分と共に生きていかなければならないのです。それなら心穏やかに、毎日を幸せだと感じながら生きていきたいと思いませんか? 筆者は心理カウンセラーとして、幸せに生きるために必要なのは「自己肯定感」だと考えています。

 

自分が嫌いだったAさんのケース

筆者は学習教室も運営しており、採点助手として大学生がアルバイトに来ます。いろいろなタイプの学生さんがいる中で、強く印象に残っているのがAさんです。彼女の口癖は「私、自分が嫌いなんです」でした。整った顔立ちで魅力的な女の子なのに、どうして自分を受け入れられないのだろうかと筆者は勿体なく感じたものです。自己肯定感を語る上で、彼女にまつわるエピソードは、あなたに気づきと希望を与えるかもしれません。自分を嫌っていた彼女が、嬉しい報告に来てくれた日を筆者は忘れないでいます。

彼女には中学で不登校経験がありました。また合格した大学にも馴染めず、他校に編入していました。彼女の自信の無さには、そこで躓いた経験が影響しているようにも感じられました。「自分は何をやっても続かない」と思い込んでいた彼女は、社会に出て行く時、不安で押し潰されそうに見えました。

では、自分を受け入れるためにはどうしたらいいのでしょうか? まずは思い込みを手放すことです。「自分は、こんな人間だ」という思い込みこそ、自分を嫌う原因かもしれません。あなたは、これまで懸命に生きてきたのです。自らつくり上げた良くない思い込みを手放し、自分に大きな花丸をつけてあげましょう。

 

自己肯定感が上がり、結婚が決まったAさん

社会人となったAさんは、職場の人間関係で凹むことがあると筆者を訪ねてきました。人と関わる上でも自己肯定感が影響してきます。自己肯定感が低いと人の欠点も見えやすくなり、不満に感じることが増えるからです。これでは職場の人間関係もギクシャクしてきます。またAさんには長く付き合っていた彼がいましたが、彼はなかなか結婚を決意してくれなかったようです。自分のことを嫌うと表情が暗くなり笑顔が消えてしまいます。家庭を築く上で大切なのは、お互いの笑顔。やはり男性は愛する人の笑顔に癒されたいのではないでしょうか。

そんな彼女が久しぶりに筆者を訪ねて来た日、表情がとても明るくなっていました。お礼を伝えに来たと言うのです。筆者に言われた言葉が、彼女の心に響いて、気持ちが楽になったとのことでした。そうしたら母親や職場の人から「明るくなったね」と言われるようになり、彼からプロポーズされたと報告してくれました。

筆者は、そんな立派なアドバイスを彼女にしたのかなと半信半疑で聞いてみました。すると、彼女を変えた一言は「自分と仲良くするのがいいよ」という、なんともシンプルなものでした。しかしシンプルイズベストと言われるように、人生で大切なことはシンプルなものなのかもしれませんね。難しく考え過ぎるから、うまくいかないこともあるのではないでしょうか。自己肯定感をあげたいなら“自分と仲良く”すればいいのです。

では、“自分と仲良くする”とは、どういうことでしょうか。あなたにも仲が良い友達がいるのではありませんか? その友達と旅行に行くことを考えてみてください。楽しいに決まってますよね。では反対に仲が悪い人と旅行に行くことを考えてみてください。想像しただけで苦痛ではないですか? もし、あなたが自分のことを嫌いなら、嫌いな人と旅を続けるようなもの。だから人生という長旅を楽しくするためにも、自分と仲良くするのが一番なのです。

 

自分と仲良くする方法

自分と仲良くするためにはどうすればいいのでしょうか。それは、自分の気持ちをジャッジせずに聴いてあげることです。「わかる、わかる」と共感して、苛立ちや哀しみも全ての感情を聴いてあげるのです。そうすることで、あなたは自分を信頼できるようになります。それこそが自信となり、自己肯定感が得られます。また自分の欠点や短所に対しても厳しくなり過ぎないことです。まあいいかと受け入れることができたら笑顔も増えてくるでしょう。

どんな自分にも〇をつけ、どんな時でも自分に寄り添えば、自分と仲良くなり自己肯定感があがるのです。自己肯定感が上がると、Aさんのように仕事も恋もうまくいくようになるのですから人生が充実してきます。

 

鬼に金棒、あなたに「自己肯定感」

他人と比べ、理想の自分とは程遠いと嘆くのは「無い」に目を向けるからです。ないものねだりより「ある」に目を向けてみましょう。あなたには、たくさんのものがあります。何より、あなたらしさがあるはずです。短所も含めて、あなたらしさなのです。あなたらしさを受け入れて認めることこそ自己肯定感です。

この世にあなたが生まれたことは奇跡です。70兆もある遺伝子の組み合わせがある中で生まれてきたからです。だから奇跡として生まれてきた自分に愛情をもち、自分の味方でいましょう。「鬼に金棒」という諺があります。ただでさえ強い鬼が金棒を持てば、さらに強くなるという意味です。それならば、奇跡として生まれてきたあなたが自己肯定感をもてば、さらに力を発揮できるはずです。きっと世界が変わるでしょう。

 

自己肯定感が上がれば仕事も恋もうまくいく!

短所があっても失敗しても、あなたはそのままで価値があるのです。どうか自分を嫌わずに自分と仲良く、自分の味方でいてください。何かに失敗しても、それは成長に必要なことだったのです。ますます魅力的になり、愛される人になるはずです。そうなれば、この世の中に敵などいないと気づくことでしょう。自分と仲良くすれば自己肯定感は上がり、仕事も恋もうまくいき、渡る世間に鬼はなし! あなたの幸せを祈っています。

[執筆:山下 響子(心理カウンセラー/学習教室主宰)]

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