なぜかいつもマウンティングのターゲットになってしまう。どうして自分ばかりがターゲットになるのかわからない。あなたは「マウンティングされる私が悪いの？」と思っていませんか？ いいえ、あなたは悪くありません。「女性の人間関係」を専門とする筆者の周りには、マウンティングされて悩んでいる人がいます。マウンティングされやすい人には特徴があるのです。その特徴を知ることで、あなたはマウンティングのターゲットから逃れることができます。この記事では、筆者の著書『私の方が上ですけど何か？ マウンティング女子をさらりとかわす方法教えます』から、マウンティングから逃れる方法の一部をご紹介します（※1）。
マウンティングする人の心理
自分に自信がないため、どうしたら自分をよく見せられるかをいつも考えています。承認欲求が強く、人に注目されることで幸せを感じます。同じ立場で、自分より優れている人を見ると嫉妬して、自分の持ち物などを自慢して「私の方が立場が上」だとアピールして、欲求を満たします。
マウンティングされやすい人の特徴４つ
マウンティングされやすい人の特徴をご紹介します。
１．自己主張しない人
自分の思っている事を言えない人は、マウンティングのターゲットにされます。相手に合わせるのが当たり前だと思っていて、マウンティングされても絶対に反論しません。嫌だと思っていても、顔に出さないので、ますますマウンティングされてしまいます。
２．人に気を遣い過ぎる人
人に気を遣い過ぎる人は、いつも人の顔色を伺っています。周りの空気を大切にするので、空気が悪くならないよう、いつも気を遣っています。人に嫌われる事が怖いため、マウンティングされても反論はしません。ですから、マウンティングのターゲットにされます。
３．誰にも好かれる人
誰からも好かれる人は、どんな人にも平等に接します。自分の自慢話をしないで、人の話を聞き、人を褒めることができます。マウンティングする人は、そんな余裕のある人が、羨ましくてたまりません。嫉妬心からマウンティングしてしまうのです。
４．幸せそうに見える人
美人、優しい夫、裕福な家庭、優秀な子供など、マウンティングする人にとって、そんな人は羨ましくてたまりません。自分に無い物を持っている人を羨ましく思い、嫉妬します。それでも「あなたより私の方が上」だと思いたいため、その人には無いものを必死で探し、自分の夫の役職や、子供の習い事の数などを自慢します。
マウンティングされにくい人はどんな人？
一方で、マウンティングされにくい人にも特徴があります。
１．自分に自信を持っている人
自分のことを信じていて、何事にも前向きに取り組みます。失敗しても人のせいにせず、失敗を次の糧として頑張ることができる。そんな人にマウンティングしようと思っても、相手が前向きなので敵いません。
２．自己主張できる人
自分の意思を伝えることができ、嫌な事は嫌だと言える人です。マウンティングに対して「もしかして、それってマウンティング？」と聞くことができるので、マウンティングできなくなります。
３．自分より立場が上だと思う人
役職など、自分より明らかに立場が上だと思う人。会社の上司などには、マウンティング出来ない。マウンティングしたところで、敵わないとわかっている。
４．相手にされない人
どんな自慢話をしても、リアクションが薄く、感心が薄い人。マウンティングしても「へぇ～」とか「ふうん」としか返事が返って来ないので張り合いがなくなり、マウンティングしなくなります。
自分の気持ちを大切に
あなたは、自分の気持ちより人の気持ちを優先していませんか？ 人の気持ちばかり優先していると自分がどんどん苦しくなってしまいます。自分の気持ちに違和感を感じたら、自分の気持ちが優先になっていない状態です。人は「嫌われたくない」という気持ちを持っていて、無理して相手に合わせようとします。しかし、すべての人に好かれることはできません。
自分の気持ちを優先することは、ワガママだと思うかも知れません。ですが、自分の気持ちを優先することは、“自分を大切にすること”なのです。残念ながら相手を変える事はできません。ですから、自分を変えていくしかないのです。自分の捉え方を少しずつ変えていくことで、マウンティングされない人になっていけます。
まとめ
マウンティングする人は、自分に自信がない人です。承認欲求が強く、自分が中心じゃないと気が済みません。いつも自分を良く見せようと必死になっていて、自分よりも幸せそうな人に対して嫉妬します。マウンティングできそうなターゲットを探し、マウンティングしても反論できない人を選んでいます。反対に、マウンティングされてしまう人は、人に気を遣い、自分の気持ちより周りの空気を大切にしているため、マウンティングされて嫌だと思っても、反論できません。
マウンティングされる自分が嫌だと思ったら、人の気持ちよりも自分の気持ちを優先するように意識して、マウンティングする人とはなるべく関わらないようにしましょう。自分の気持ちを大切にすることで、マウンティングに振り回されない自分になれます。
そうはいっても、自分を変えるのは難しいことです。どのように自分を変えていけばいいのかわからない。そのような方は、筆者のようなカウンセラーに一度ご相談ください。まず自分自身を知るところから、お力になります。
［執筆：柏 幸子（心理カウンセラー）］
【註】
※1.柏幸子（2022）『私の方が上ですけど何か？ そんなマウンティング女子をさらりとかわす方法教えます』Kindle版
※画像：Pangaea / PIXTA（画像はイメージです）