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我慢するダイエットは、あなたに本当に必要ですか?
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我慢するダイエットは、あなたに本当に必要ですか?

なぜ痩せる必要があるの?

「痩せたい!」「ダイエットしてもリバウンドしてしまう」「ダンスをしたら痩せられますか?」筆者はダンスのインストラクターとして、またカウンセラー&コーチとして多くの女性と接する機会がありますが、このような相談をされることが多々あります。しかし不思議なことにその方々のなかには、客観的に見てそれほど太っていない方や、細いくらいの体形の方も数多くいるのです。太っていて健康に良くないから体重を落とそうとか、スポーツの大会などで体重制限があるというのであれば痩せたいのも分かります。しかし、はた目から見て体重を落とす必要がないくらいスリムな女性達がもっと痩せたいと思うのはなぜなのでしょうか。

 

ダイエットをいろいろやってはみたけれど…

巷には数多くのダイエット法があふれています。筆者もダンスのインストラクターという職業柄、スリムであればあるほど良いと思い込んでいた時期があり、多くのダイエット法を試してきました。「リンゴダイエット」「断食ダイエット」「炭水化物抜きダイエット」など、話題に上るダイエット法はほぼ一通り試したと思います。どの方法も効果があり、続ければ体重を減らすことができたのです。しかし筆者は目標体重になっても満足感を得ることができず、一つのダイエットを継続することもできず、次々とダイエット法を試すというダイエット難民に陥りました。その頃の筆者にとって「ダイエット=体重を落とすための食事制限」であり、我慢が必要な苦しいことでした。これでは続かないのは当たり前ですよね。

 

今の私じゃダメな理由

目標体重になっても満足できなかった筆者の話をしたいと思います。その頃の筆者は社交ダンスの競技会に出場していましたが、なかなか思うような結果が出せず練習することが苦しくなりました。自分には才能がないと思い、自己肯定感もダダ下がり。そのうち、うまくいかないのは自分が太っているからで、ダイエットすれば全てがうまくいくのではないかと思うようになりました。しかし我慢をして目標体重まで落とすことができても、心の苦しさは少しも減らず…。それもそのはずですよね。その時の筆者が本当に望んでいたことは痩せることではなく、自分の才能を見つけることであり、自分に自信を持ちたいということだったのですから。もしその時、自分の本心に向き合って心の声に気が付いていたら、ダイエットを繰り返していたでしょうか? その時の筆者に必要だったのはダイエットではなく、ダンスの大会で結果を出すためにコーチに相談することだったり、自信を回復させるために休むことだったり、自分が何をやりたいのか見直すことだったように思うのです。

あなたはかつての筆者のように、今の自分が幸せに感じられない不足感を補おうとしてダイエットをしていませんか? 「上手くいかないのは太っているから! 痩せればもっと幸せになれるはず!」そのような不足感を補うための手段としてダイエットをしたとしても、満足感は得られないかもしれません。そこで筆者は“自分会議”をお勧めします!

 

自分会議のススメ

自分会議とは自分と会議することです。なぜダイエットをしたいのか自分に問いかけてみてください。

「なぜ私はダイエットしたいの?」自分に質問してみましょう。
「だって太ってるから!」答えが浮かんできたら更に問いかけてみてください。
「どうして太っていたらいたらダメなの?」
「だって太っているから好きな人とうまくいかないし、彼氏もできないし…」
「だとすると、彼氏が欲しいってこと? どうして彼氏が欲しいのかな?」
「だってクリスマスや冬休みに一人で過ごすの寂しいもん」
もしこのようなことが自分会議で出てきた場合、あなたの本音はクリスマスに楽しく過ごせる仲間や彼氏が欲しいということですよね。さらに自分の望んでいる場面を深く掘り下げてみましょう。
「それでは、クリスマスはどんな風に過ごしたいのかな?」
「友達と一緒にご飯を食べたり、イルミネーションを見ながら買い物に行ったり、クリスマス気分を味わいたい」
このような答えが出てきた場合、自分を満足させるためのアクションはダイエットではなく、友達に連絡する連絡することかもしれません。
「クリスマスには大好きな彼に会いたい。その時にはとっておきのワンピースを素敵に着こなして、そうしたら彼が私を見て可愛いよ、なんて照れながら言ってくれたりして…」このようなイメージがわいてきた場合には、すぐにでもダイエットがしたくなるかもしれません。この場合のダイエットとは我慢するだけの食事制限ではなく、彼と一緒に素敵な時間を過ごすための準備となるのです。

 

必要なのは、自分が好きになれるライフスタイル

憧れの体型になったら何をやりたいのかイメージしてみましょう。今まで着られなかった服を着て外を歩いたらどんな気持ち? 同窓会で久しぶりに会った友人が美しくなった私を見て驚いた顔をしたら、心の中でガッツポーズしちゃうかも…。自分の望むシーンのイメージにワクワクして早くそうなりたいと心から思えたなら、必要以上に食べたいと思うのでしょうか? ダイエットのイメージが「痩せるための食事制限」から、「自分を好きになるためのライフスタイル」に変わったら、むしろ続けたい習慣になるかもしれません。自分の心の声に耳を傾け、あなただけのライフスタイルを探してみてくださいね!

[執筆:熊木 あかね]
コーチ&カウンセラー/Joy石井認定イメージングカウンセラー
社交ダンスインストラクター/熊木ダンススクール経営
著書『失恋の神様 失恋した私にうーたんが教えてくれたこと』

※画像: Amely Rosen / PIXTA(画像はイメージです)

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